【実機レビュー】PHYSCE 3-in-1 モバイルバッテリー 10K|1台3役の使い勝手と気になる点

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※本記事はPHYSCE様より製品をご提供いただき、実際に使用した感想をまとめたレビューです。良かった点だけでなく、気になった点も率直にお伝えします。充電時間は手元のiPhone 17での一例で、温度や出力の専用機器による測定、長期使用テストは行っていません。

箱を手にしたときから高級感があり、開封前からワクワクしました。ACプラグ、USB-Cケーブル、モバイルバッテリーを一つにまとめた「physce Eco RGB 3-in-1 Power Bank 10K」。見た目の楽しさと使い勝手を、実物の写真や計測結果とともに紹介します。

PHYSCE Eco RGB 3-in-1 Power Bank 10Kの外箱
PHYSCEの外箱。開封前から高級感がありました。

この記事でわかること

  • ACプラグ・内蔵USB-Cケーブル・バッテリーを一体化した構成と使い勝手
  • 出張時に携帯している機器との持ち物の数・収納性の違い
  • iPhone 17の充電にかかった時間、RGB表示やBatteryEcoの特徴
PHYSCE本体と同梱の説明書類
同梱物は本体と説明書類。

まず結論:充電まわりが一つにまとまる楽しさ

ACプラグ・USB-Cケーブル・バッテリーが一体化しているので、別体の充電器やケーブルを探す手間が減ります。アルミ筐体のデザイン、質感、手触り、機能は言うことなし。RGBライトもガジェットらしい楽しさがあります。一方、薄いバッグやポケットに収めるなら、約31mmの厚みは確認しておきたいところです。

数字で見る、PHYSCEの使い勝手

充電まわりを1台にまとめたい人には便利ですが、薄いバッグへの収まりを優先するなら厚みを確認したい製品です。まず、手元で確かめた結果をまとめます。

PHYSCEと手持ち機器、MacBook Air M2、iPhone 17の実測結果をまとめた図解。PHYSCE305.5g、MATECHとCIO合計299.7g。MacBook Air M2は39%から80%まで50分、iPhone 17は60%から80%まで22分。
実測結果の図解。機器の絵は実物写真を参考にしたイメージです。重量と充電時間は今回の個体・使用条件での記録で、メーカー公称値や他製品との同条件比較ではありません。

本体305.5gを計測。手持ちの組み合わせとも比較

重量を計測すると、この個体は305.5gでした。メーカー公称の「約320g」とは別の、今回の個体と計測条件での値です。

PHYSCE本体の重量計測結果305.5g
PHYSCE本体の実測値は305.5g。
一体型USB-Cケーブルを手に持ったPHYSCE
内蔵ケーブルがあれば別のケーブルを持ち歩かずに済み、携帯時の荷物をまとめやすい。

現在、出張時などに携帯しているMATECH製モバイルバッテリーとCIO製充電器を、PHYSCE単体と比較しました。

MATECHとCIOの個別計測値を合計すると299.7g。PHYSCE単体の305.5gとの差は5.8gで、重さはほぼ同じです。ただし、機能や容量が同じ製品同士の比較ではありません。

MATECHモバイルバッテリーの計測結果233.0g
出張時に使うMATECH製モバイルバッテリーは233.0g。
CIO充電器の計測結果66.7g
出張時に使うCIO製充電器は66.7g。

ただし収納の感覚は違います。PHYSCEは持ち物を一つ減らせる反面、約31mmの厚みがあります。別体の2つならバッグの空きに合わせて分けて入れられ、薄く、出っ張りを抑えやすい。ここは重さだけで決められません。

上から見ると、一体型1台と別体2台のサイズ感を比べられます。実測重量はPHYSCEが305.5g、MATECH(233.0g)とCIO(66.7g)の合計が299.7gです。
PHYSCEと手持ちのMATECHモバイルバッテリー、CIO充電器を横から比較した写真
横から見ると、一体型のPHYSCEと手持ちの2製品の厚みの違いが分かります。

MacBook Air M2は50分で39%→80%。PHYSCEには残量50%

USB-C PDの公称最大出力は30Wです。PHYSCE本体を満充電にしてから手元のMacBook Air M2へ給電したところ、画面の表示は22:00に39%、22:30に64%、22:50に80%。50分で41%充電できました。今回の使用では、MacBook Air M2の充電に十分役立つと感じました。

MacBook Air M2のバッテリー残量が22時に39%、22時30分に64%、22時50分に80%となった記録
MacBook Air M2の表示は39%から、30分後に64%、50分後に80%へ増えました。

PHYSCE本体の残量表示は、給電開始から30分後に75%、50分後に50%でした。MacBook Air M2が80%になった時点でも、PHYSCEには残量がありました。

給電開始30分後と50分後のPHYSCE本体の残量表示
PHYSCEの残量表示。左は30分後の約75%、右は50分後の約50%です。

これは今回の1回の使用結果です。MacBook Air M2の動作負荷や接続条件で充電量は変わります。別の機種では結果が異なりますが、今回の使用では外出先でMacBook Air M2の使用時間を延ばす予備電源として使えました。

iPhone 17で60%→80%、実測22分

手元のiPhone 17を充電したところ、画面では23:24に60%、23:46に80%。この1回の使用では20%の充電に22分かかりました。開始時の「80%まで17分」はiPhoneの予測表示で、実際の経過時間ではありません。

iPhone 17が23時24分に60%を表示した画面
23:24時点で60%。画面の17分は予測時間です。
iPhone 17が23時46分に80%を表示した画面
23:46時点で80%。実際の経過時間は22分でした。

充電速度は接続方法、端末の温度、残量、使用状況などで変わります。今回は条件をそろえた比較試験ではないため、22分を常に再現できる値とは考えていません。

1台3役を支える、PHYSCEのつくり

今回使用したスターライトシルバーの主な仕様は次のとおりです。数値はPHYSCE公式製品ページに記載されたメーカー公称値です。

PHYSCE Eco RGB 3-in-1 Power Bank 10Kの仕様図。9,600mAh、内蔵USB-CケーブルとUSB-Cポート各1、折りたたみ式ACプラグ。型番F110KUS、約120×52×31mm、公称約320g、単独最大30W、2台同時最大15W。
主な仕様を整理した図解。数値はメーカー公称値です。
PHYSCEの折りたたみ式ACプラグと内蔵USB-Cケーブル
折りたたみ式ACプラグと収納されたUSB-C端子。
別角度から見たPHYSCE本体のUSB-Cポートと内蔵ケーブル
側面から見ると、USB-Cポートと一体型ケーブルの配置が分かります。

内蔵USB-Cケーブルの先端は本体のマグネット部分に収まります。持ち運ぶときにケーブルが遊ばず、すっきり収納できるのが便利です。

PHYSCE本体のマグネット部分に収まった内蔵USB-Cケーブルの先端
USB-C端子はマグネットで本体に固定され、ケーブルがぶらつきません。

コンセントに挿せばAC充電器としても使える

コンセントに挿した状態で接続機器へ給電できる、パススルー充電が可能です。モバイルバッテリーとUSB-C充電器を別々に持ち歩かなくてよいのは3-in-1ならではの魅力です。

コンセントに接続したPHYSCE
折りたたみ式プラグをコンセントに接続した様子。

LG Energy Solution製セルを明示

PHYSCEの公式記事によると、LG Energy Solution製の21700型リチウムイオンセルを2本採用し、容量は9,600mAh。メーカーは「車載グレード」と表記し、1,000回以上の充放電サイクルに対応するとしています。セルのメーカーと形状まで分かることは、製品選びの参考になります。

BatteryEcoで約5Wの低出力充電

ボタンを約3秒長押しすると、通常モードとBatteryEcoモードを切り替えられます。公式仕様ではBatteryEco有効時の入力・出力は各ポート最大約5W。急がないときに、あえて低出力で充電できるのが特徴です。

PHYSCE側面のBatteryEcoボタンとUSB-Cポート
側面のボタンを約3秒長押ししてモードを切り替えます。
PHYSCE取扱説明書のBatteryEcoモード操作説明
付属説明書のバッテリー保護機能の説明。

一般的に、低出力で充電することで発熱やバッテリーへの負荷を抑えられる可能性があります。

RGBライトはカラフル。表示の意味は少し分かりにくい

前面のRGBライトは色が変わり、見ていて楽しい仕掛けです。一方、色がカラフルなうえ、点灯するインジケーターマークも状態によって違うので、「これはどういう意味だ?」と直感的には分かりにくく感じました。

PHYSCE前面のRGBライト
色とマークが切り替わるRGBライト。

残量と「健康状態」は別の情報

残量は、今どれだけ充電が残っているか。公式仕様ではライト1つが1〜25%、2つが26〜50%、3つが51〜75%、4つが76〜100%です。付属説明書には「33%増えるごと」と書かれた箇所がある一方、同じ図は25%を示しており、表記が一致していません。ここでは公式製品ページにある4段階の数値を基準にしました。

PHYSCE付属説明書のバッテリー残量表示。図は25%刻み、本文は33%と記載
付属説明書の残量表示。図の「25%」と本文の「33%」で表記が一致していません。

これに対し「健康状態」は、長期間の使用で新品時と比べてどれほど蓄えられるかの目安です。PHYSCEでは緑が80%以上、黄が61〜79%、赤が60%以下と案内されています。側面のボタンを1回押して確認すると、今回の写真では4つのマークが緑に点灯しました。緑は健康状態が80%以上であることを示します。今のバッテリー残量が80%以上という意味ではありません。

ボタンを1回押して確認したPHYSCEのバッテリー健康状態。4つのマークが緑に点灯
ボタンを1回押すと4つのマークが緑に点灯。説明書では、緑はバッテリー健康状態80%以上を示します。

バッテリー健康状態のイメージ(単純計算)

新品時・健康状態100%:9,600mAh

健康状態80%:約7,680mAh

9,600×0.8=7,680mAh。これは容量低下を理解するための例で、現在の残量やスマートフォンへ実際に渡せる容量を示す数値ではありません。

【実機比較】PHYSCE・CIO・MATECHの発熱を使い比べ

出張先ではMacBook Air M2への給電も重視

私がモバイルバッテリーを選ぶときの条件のひとつは、出張先などで、いざというときにMacBook Air M2(13インチ)にも給電できることです。普段はスマートフォンの充電が中心ですが、パソコンのバッテリーが少なくなったときにも使えると安心です。

手元のPHYSCE 3-in-1 モバイルバッテリー 10K、CIO SMARTCOBY Pro SLIM Cable 35W、MATECH MagOn Watch 10000はいずれも約10,000mAhクラスで、MacBook Air M2への給電にも使っています。ただし、この容量でパソコンを満充電にするというより、緊急時に使用時間を延ばす補助電源として考えています。

左からPHYSCE 3-in-1 10K、CIO SMARTCOBY Pro SLIM Cable 35W、MATECH MagOn Watch 10000を並べた写真
左からPHYSCE、CIO、MATECH。以下はこの3台を使ったときの発熱の体感です。※前出の重量比較に登場するCIO製充電器とは別製品です。

3製品で違った、充電中の熱さの体感

PHYSCE本体を充電しているときは、少しぬるい程度でした。PHYSCEからMacBook Air M2やiPhoneへ給電すると本体は温かくなり、使用中に発熱はあります。ただ、手持ちの3製品を使った私の体感では、PHYSCEが最も熱さを感じにくい印象でした。CIOとMATECHはどちらも温かくなり、体感では大きな差を感じませんでした。

これは同じ出力・時間・室温で測った比較試験ではなく、温度計による私の測定でもありません。使い方や接続機器によって結果は変わります。

PHYSCE、CIO、MATECHの発熱の体感と公開温度データを分けて示した図解。測定条件が異なるため数値は直接比較できない
発熱の体感と、別々の条件で公開された温度データを整理した図解。数値を同条件の優劣として比べることはできません。

公開データは測定条件を分けて読む

PHYSCE公式の温度試験では、室温約25℃で約31分間連続給電し、終了時の出力が約28.5W、本体中央付近の表面温度が約34.5℃でした。これはメーカーによる特定条件・1回の測定結果で、内部のセル温度ではありません。

一方、TextboardのCIO実測レビューでは、iPhone 16 Proへの充電テストで本体が約45℃になった事例が紹介されています。同記事は温度測定の一部に不確実性があることも明記しているため、参考値として読みました。MATECHについては、比較できる本体表面温度の公開データを確認できませんでした。

約34.5℃と約45℃は、測定機器・負荷・時間・環境が異なる数値です。したがって「PHYSCEはCIOより約10℃低温で動作する」とは言えません。それでも、今回の使い比べではPHYSCEがいちばん熱さを感じにくく、充電中も比較的快適に使えました。

使って分かったメリット・デメリット

スペックだけでなく、実際の持ち運びと充電で感じた点をまとめます。

メリット

  • AC充電器・モバイルバッテリー・USB-Cケーブルを1台にまとめられる。出張時の持ち物や忘れ物を減らしやすい。
  • 内蔵ケーブルの先端がマグネットで収まる。持ち運ぶときにケーブルがぶらつかず、アルミ筐体の質感も良い。
  • 今回のMacBook Air M2への給電では、50分で39%から80%まで充電でき、PHYSCE本体にも残量表示で約50%が残った。

デメリット

  • 実測305.5gで手持ちのMATECH+CIO(個別計測値の合計299.7g)と重さはほぼ同じ。約31mmの厚みがあり、薄いバッグでは収め方を選ぶ。
  • PHYSCEからMacBook Air M2やiPhoneへ給電すると本体は温かくなる。発熱がないわけではない。
  • RGBライトは楽しい一方、色やマークが示す意味は直感的には分かりにくい。

こんな人には合いそう

充電器とケーブルを一つにまとめ、忘れ物を減らしたい人には魅力的です。持ち物を一つ減らせる一方、本体には厚みがあるので、バッグの収納スペースとは相談になります。

薄型バッテリーと小型充電器を分ける場合は、持ち物は一つ多いけれど、薄く、出っ張りを抑えて収納しやすいという良さがあります。どちらを選ぶか、迷うところです。

個人的には、コンセント一体型の便利さを保ちつつ、もっと薄く、MagSafeにも対応した製品があればうれしいと思いました。デザイン、質感、手触り、機能には満足しており、最終的には一体化の快適さと収納時の薄さ、どちらを優先するかで評価が分かれます。

PHYSCEの価格と購入先

一体型の便利さが自分の持ち物に合いそうなら、購入前に最新の価格と在庫を確認してみてください。確認時の公式価格は13,610円でした。

ACプラグ・USB-Cケーブル内蔵/スターライトシルバー

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