子どもが「大学を編入したい」と言った日から始まった
広島→京都引越しで最も苦労した「荷物の保管と引き渡し」問題
ある日、子どもから「大学を編入したいと思っている」と相談を受けました。
進路としては前向きな決断です。
一方で、親として現実的に向き合う必要があったのが
住まいの変更と引越しでした。
こうして始まったのが、
広島から京都への引越しです。
結果として、この引越しで一番大変だったのは、
距離や費用そのものではありません。
**「荷物をどこで、どう保管し、どう引き渡すか」**でした。
引越し計画の前提条件|退去日と入居日のズレ
今回の引越しは、日程面で特殊な条件がありました。

退去から入居まで、8日間の空白期間が発生します。
引越し業者の「1週間ルール」という制約
引越し業者に複数問い合わせたところ、回答はいずれも同じでした。
- 荷物の預かりは最大で1週間まで
例外対応はなく、どこも共通ルールです。
さらに、
- 荷物を預かった初日は 「0日目」扱い
となるため、実質的に1日分の不足が確定しました。
この「たった1日」が、引越し全体を一気に難しくします。
トランクルームを使わなかった理由
不足する1日をどうするか。
最初に検討したのはトランクルームでした。
ただ、次の点がネックになりました。
- 短期利用でも割高
- 積み下ろし回数が増える
- 破損リスクが高まる
- 一度、京都まで行く必要がある
→ 交通費・時間・場合によっては宿泊費が発生
保管費用だけでなく、移動コストと手間を含めると現実的ではないという判断になりました。
解決策①|レンタカーを「動く倉庫」として使う
最終的に選んだのが、レンタカーに荷物を積みっぱなしで保管する方法です。
- 荷物量が比較的少なかった
- キャラバン1台に積載可能だった
この条件が揃ったことで、
- 保管
- 移動
- 日程調整のバッファ
を1台で同時に確保できました。
解決策②|大型家財は別ルートで分離輸送
すべての荷物がレンタカーに収まったわけではありません。
- 電子ピアノ
- 電動自転車
- ベッド(マットレス含む)
これらは
**アートセッティングデリバー「家財おまかせ便(わたしの引越し)」**を利用しました。
このサービスは、
- 最大2週間まで保管可能
- 日程調整の自由度が高い
- 大型・重量物に対応できる
という点で、今回の条件に合っていました。
配送先の振り分け
| 家財 | 配送先 |
|---|---|
| 電子ピアノ | 実家 |
| 電動自転車 | 京都 |
| ベッド(マットレス含む) | 京都 |
荷物を
**「自分で動かすもの」と「任せるもの」**に分けたことで、全体の動線が一気に整理されました。
最大の難関は「荷物の引き渡し場所」
実は一番悩んだのは、荷物の引き渡し場所でした。
ホテル駐車場での引き渡しを想定しましたが、
- 居住実態がない
- 住民登録がない
という理由で、引越し業者からは受け取り不可。
引き渡し可能なのは、
- 現住所
- 旧住所
のみ、というルールでした。
対応策|退去済み旧アパート駐車場の一時使用
残された選択肢は、すでに退去した旧アパートです。
仲介業者に事情を説明し、
- 短時間
- 荷物の引き渡しのみ
という条件で相談しました。
結果として、
旧アパート駐車場の一時使用許可を得ることができ、
無事に荷物を引き渡せました。
費用の全体像
参考までに費用の全体像です(2025年4月引越し時点)

学校にかかった費用(入学料・生協など)

引っ越し費用

新生活費用

この引越しを振り返って
今回の引越しは、決して楽に進められたものではありません。
- 日程
- 業者ルール
- 荷物量
- 移動手段
それぞれを突き合わせながら、かなり頭を使いました。
振り返れば、他にも方法はあったのかもしれません。
ただ、当時の条件と制約の中では、現時点で考え得る最善策だったと感じています。
📋 同じ状況の人へ:「退去日と入居日のズレ問題」チェックリスト
同じように「退去日と入居日が数日ズレてしまう」状況に陥った方のために、事前に確認すべきポイントをまとめました。
- 退去予定日(管理会社契約)の確認
- 新居の入居可能日(管理会社契約)の確認
- 大学・学校の入寮・授業開始日の確認
- 引越し業者の「保管サービス」または「日延べ配送」の対応可否
- 移動経路の中継地点(実家・親戚・ホテル)の利用可否
- トランクルーム・倉庫の最低契約期間(1ヶ月単位が多い)
- レンタカー利用時の長距離移動と仮眠スペースの確保
- 家財の容積と一般車両(軽バン・1.5tトラック)の積載可能量
これらのうち、3つ以上が「想定外」になりそうな場合は、複数の解決策(業者保管/トランクルーム/レンタカー)を比較検討した方が安全です。
⚖ 解決策の比較表
「1日不足問題」を解決する代表的な3つの方法を、コスト・手軽さで比較しました。
| 方法 | コスト目安 | 手軽さ | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 引越し業者の保管サービス | 1日数千円〜 | ◎ | 家財量が多い・自分で運びたくない人 |
| トランクルーム | 月5,000〜2万円 | ○ | 長期保管が必要な人 |
| レンタカー+自力運搬 | 1日1〜2万円 | △ | 家財が少なく自力で動ける人 |
| 実家・親戚に一時預け | 無料〜 | ◎ | 近隣に頼れる先がある人 |
今回はトランクルームを使わず「レンタカー+親族宅一時預け」のハイブリッドで対応しましたが、家財量や移動距離によって最適解は変わります。
📝 引越しと同時に必要な手続きリスト
遠方への引越しでは、家財移動以外にもやることが山積み。漏れがちなものをまとめました。
- 役所手続き:転出届(旧住所)→ 転入届(新住所)/マイナンバー住所変更
- 大学関係:学籍住所変更/奨学金・通学定期手続き
- 金融機関:銀行・クレカ住所変更/口座のオンライン化
- 郵便:転居届(1年間の郵便転送)
- ライフライン:電気・ガス・水道の停止/新居の開栓
- 通信:光回線解約・新居開通/スマホ契約住所変更
- 運転免許:住所変更(最寄り警察署)
- 医療:保険証住所変更/かかりつけ医への引き継ぎ
特に大学編入の場合、「奨学金の通学先変更」を忘れると次回の振込が止まることがあるので要注意です。
💡 引越し業者を選ぶときのポイント
- 「1週間ルール」の有無:保管対応の柔軟性が業者で違う
- 長距離料金の見積り内訳:km単価・トラックサイズで大きく変動
- 家財梱包の追加料金:自分で梱包すれば数万円安くなる場合あり
- キャンセル料の発生時期:直前変更でも費用がかからない業者を選ぶ
- 口コミ・レビュー:価格だけでなく「破損補償」「対応」の評価をチェック
「一括見積もりサイト」を使うのも便利ですが、登録直後に大量の電話が来るので、覚悟が必要です。
❓ よくある質問
Q. 引越し業者の「保管プラン」って実際どう?
A. アート引越センター・サカイ引越センターなどは「最大7日間の保管」プランがあります。荷物を業者の倉庫に一時保管してから新居に搬入する形。家財量が多い人にはこれが一番ラクですが、追加で1日数千円〜の費用がかかります。
Q. レンタカーで長距離引越しする時の注意点は?
A. ①乗り捨て可能かを確認(広島→京都など県をまたぐ場合、乗り捨て料金が高額になることも)、②2人以上で交代運転を推奨、③高速代・ガソリン代を別途計算(往復で1万円以上の場合あり)。
Q. 旧住所の駐車場を一時利用する場合の注意は?
A. 退去後の駐車場を使う場合、管理会社・大家への事前連絡が必須。「次の入居者の入居前」「他の住民の迷惑にならない時間帯」を選ぶのがマナーです。
Q. 大学の入寮日が早すぎて困る場合は?
A. 入寮日が引越し日より前の場合、大学近くのウィークリーマンション or ビジネスホテルを数日借りる方法もあります。1泊5,000〜8,000円程度で、自炊設備付きの物件もあります。
Q. 子どもの新生活で親が準備すべき初期費用の目安は?
A. 大学新生活(学外)の初期費用は、入学金・教材費を除いて家具家電+生活雑貨で15〜25万円、引越し費用で10〜20万円が一般的。本記事では実費を公開していますが、地域・条件によって大きく変動します。
おわりに
この引越しは、正解が一つに決まらない中で、「その時点の最適解」を探す作業でした。
同じ状況になったとき、必ずしも同じ方法を取る必要はありません。
ただ、
- ルールを確認し
- 選択肢を並べ
- 現実的な落とし所を探す
このプロセスは、どんな引越しでも役に立つと思います。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。


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